ピラティス用のおすすめのグッズ・道具と活用エクササイズを徹底解説

    この記事では、自宅ピラティスの効果を最大限に引き出すためのおすすめのグッズ・道具とその選び方、具体的な活用エクササイズについて徹底解説します。
    近年、健康意識の高まりとともに注目を集めているピラティス。その手軽さから、自宅で始める方も増えています。その手軽さから、自宅で始める方も増えています。しかし、「本当に効果があるの?」「どんなグッズ・道具があればもっと効果を実感できるの?」といった疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

    初心者の方から、すでに自宅でピラティスを行っている方まで、このガイドを参考に、より効果的で快適なピラティスライフを手に入れましょう。

    目次

    自宅ピラティスにおすすめのグッズ・道具と選び方

    自宅ピラティスを始めるにあたり、持っていると便利なピラティス用のグッズ・道具はいくつかあります。ここでは、特におすすめのアイテムとその選び方を詳しくご紹介します。

    ピラティスマット

    自宅ピラティスの基本中の基本アイテムがピラティスマットです。ピラティスは横になったり、膝や肘をついたりするエクササイズが多いため、硬い床で直接行うと体を痛める可能性があります。クッション性の高いマットを用いることで、痛みを感じることなくエクササイズに集中できます。

    • 厚さ:ピラティスでは、骨盤や背骨、膝などを保護するために8mm以上の厚さが推奨されます。フローリングでの使用なら8〜10mm、お尻の骨が出ている方や腰痛持ちの方は10mm以上の厚めが最適です。
    • 素材主流なのはTPE(熱可塑性エラストマー)、PVC(ポリ塩化ビニル)、NBR(ニトリルゴム)です。
      • TPE(熱可塑性エラストマー)柔らかすぎず最適な柔らかさ、高いクッション性、耐久性、撥水性に優れ、最近の主流です。若干高価ですが、軽くて臭いが少ないのも特徴です。
      • PVC(ポリ塩化ビニル):以前からの定番で、TPEに近い柔らかさとクッション性、耐久性があり、比較的安価です。
      • NBR(ニトリルゴム)軽くて安価で、もちもちとした柔らかさが特徴です。ただし、耐久性は他の素材に劣り、エクササイズによっては柔らかすぎると感じる場合もあります。
    • 持ち運び普段のレッスンに持ち運ぶ場合は10mm程度までが目安です。自宅での使用がメインなら、12mm〜20mmの厚手のマットも快適です。

    ピラティスボール

    ピラティスボールは、別名ミニバランスボールやヨガボールとも呼ばれ、体幹と周辺の筋肉への意識を高めるのに役立つ比較的手軽なピラティス用のグッズ・道具です。直径は15〜30cm程度で、特に直径25cm前後のものが両脚で挟みやすく、強度調整もしやすいのでおすすめです。

    • 選び方耐荷重が表記されているものを選び、自身の体重の2倍程度の耐荷重があるものが長く使えて安心です。空気はストローで入れるタイプが便利で、空気量を調整することでエクササイズの負荷を変えることができます。表面に滑り止めの凹凸があるものを選ぶと、汗をかいても肌にフィットしやすく集中力を保てます。
    • メリット:ボールを挟んだり、上に乗ったりすることで、不安定な状況を作り出し、体幹の安定性やバランス感覚を効果的に鍛えることができます。また、リラクゼーションやストレッチにも活用できます。

    ピラティスリング

    ピラティスリングは、両側にグリップが付いた直径30〜40cmほどのリング状のピラティス用のグッズ・道具です。適度な弾力性を持ち、インナーマッスルの強化、姿勢改善、特定の部位へのアプローチに非常に効果的です。

    • 効果:ピラティスで重要な「エロンゲーション(背骨の伸長)」の感覚をサポートし、体の中心を意識しやすくします。これにより、インナーマッスルが活性化され、姿勢の悪化で失われた背骨の柔軟性を取り戻すことができます。腕や脚の筋力トレーニングにも活用でき、シェイプアップや基礎代謝向上にもつながります。
    • 選び方耐久性のある素材を選びましょう。安価なものは破損しやすいことがあります。グリップは滑りにくく、手触りが良いものがおすすめです。体格が小柄な方は直径30cm程度の小さめを選ぶと、より適切な刺激が得られます。

    ピラティスポール(フォームローラー/ストレッチポール)

    ピラティスポールは、別名フォームローラーやストレッチポールとも呼ばれ、背骨に当てて仰向けに寝るだけで背筋が伸びるなど、ピラティスの効果を上げるのに非常に便利なグッズです。体幹強化や姿勢改善、筋膜リリースに有効で、肩こりや腰痛といった身体の不調の解消にもつながります。

    • 選び方運動習慣がない方には、芯材が柔らかいEVA素材が体になじみやすく、背骨に痛みを感じにくいのでおすすめです。運動習慣がある方は、硬めのEPE素材も肩甲骨への刺激が得られやすいでしょう。汗をかいても衛生的に使えるカバー付きのものがおすすめです。自宅にあるバスタオルを巻いて代用することも可能です。
    • 効果:不安定なポールに乗りバランスをとることで、自然と身体の軸への意識が高まり、筋肉に負荷がかかりやすくなります。また、リラクゼーション効果も高く、背中や肩甲骨周りの筋肉を緩め、ピラティスのポーズをとりやすくします。

    セラバンド(ゴムバンド)

    セラバンドは、ピラティスやリハビリなどで使用されるゴムバンドで、柔軟性と筋力を同時に鍛えるのに適したピラティス用のグッズ・道具です。

    • メリットバンドの抵抗を利用して、アーム・レッグワークやサイドステップなど様々なエクササイズが行え、上半身や下半身の筋肉にアプローチが可能です。軽量でかさばらず、持ち運びにも便利なので、自宅での利用はもちろん、外出先でも手軽にトレーニングできます。

    バランスディスク(ピラティスディスク)

    バランスディスクは、ピラティスディスクとも呼ばれ、円盤状のディスクに空気を入れたものです。不安定な状態を作り出すことで、普段使われにくい筋肉を活性化し、体幹の安定性やバランス感覚を養うのに役立ちます。

    • 効果不安定なディスクに片足または両足で乗ることで、倒れそうになる体を支えようと前後左右の筋肉が働き、左右のアンバランスを整えることができます。コアの安定や、インナーマッスルからアウターマッスルへの連動した動きを促すエクササイズに最適です。空気圧を調整することで、難度を変えることもできます。

    ヨガブロック(ピラティスブロック)

    ヨガブロックは、ピラティスブロックとも呼ばれ、ピラティスエクササイズの補助や負荷調整に活用できるアイテムです。

    • 活用法:膝の間に挟んでお腹の強化を促したり、肩甲骨の下に置いて胸椎の可動性を高めながら腹筋を鍛えたりできます。また、手首に問題がある場合は、両手の平をブロックの上に置いて手首の負担を軽減することも可能です。道具を使うことで、より意識すべきポイントが分かりやすくなり、効果的に身体を使うことができます。

    ピラティスバー(スティック)

    ピラティスバー(またはピラティススティック)は、ホームセンターでも手に入るような棒状の道具です。これ一本で、体の安定を促したり、ストレッチ感を深めたり、パワーを発揮したりと、非常に万能なピラティス用のグッズ・道具となります。

    • 活用法ウォームアップとして頭上に持ち上げて左右にねじることで背中や腰の柔軟性を高めたり、スクワットやランジの補助として使用することで下半身の筋肉を効率的に鍛えたりできます。また、腹部や上半身のトレーニング、全身のストレッチングにも幅広く活用できます。タオルで代用することも可能ですが、バーがあることでより安定した動きをサポートします。

    ピラティスバレル(スパインコレクター)

    ピラティスバレルは、クジラ型や円弧型などさまざまな形状がある大型のピラティス用のグッズ・道具で、背骨や股関節の柔軟性を促進し、体幹の安定性やバランス感覚を向上させるのに効果的です。

    • 効果特に腹部や背中の深層筋を効果的に鍛えることができ、良好な姿勢をサポートします。ただし、サイズが大きく重さもあるため、持ち運びには向いておらず、自宅での導入には十分なスペースと予算(相場15,000円〜30,000円)が必要です。

    各グッズ・道具を活用した自宅エクササイズ例

    ここでは、前述のピラティス用のグッズ・道具を使った自宅でできるエクササイズの中から、特に効果的なものをピックアップしてご紹介します。具体的な動きの詳細は専門の動画やレッスンを参照することをおすすめしますが、どのような効果があるのかを知る参考にしてください。

    ピラティスボールを使ったエクササイズ

    ピラティスボールは、体幹と周辺の筋肉への意識を高めるのに役立ちます。

    • チェストエクスパンジョン:ボールを背骨のカーブが強い位置に当てて仰向けになり、胸の前を開くことで、猫背や巻き肩の改善に効果的です。
    • ランバーリラクゼーション:ボールをお尻の溝のすぐ上に置いて膝を抱えることで、下腹部強化、腰のストレッチ、便秘改善が期待できます。

    ピラティスリングを使ったエクササイズ

    ピラティスリングは、インナーマッスルの強化や姿勢改善に役立ちます。

    • ロングバックストレッチ:リングを体の後ろで持ち、肘の曲げ伸ばしや腕を後ろへ伸ばす動作を繰り返すことで、猫背や巻き肩を改善し、二の腕の引き締めにも効果的です。
    • アーティキュレーティングブリッジ:膝の上にリングを挟んでお尻を持ち上げることで、ヒップアップと反り腰の改善に繋がります。

    ピラティスポールを使ったエクササイズ

    ピラティスポールは、体幹強化やリラクゼーションに最適です。

    • 背中の揺らぎ運動:ポールの上で仰向けになり、左右に軽く揺れることで、胸や背中の筋肉をほぐし、上半身の筋緊張を和らげます。睡眠前のリラックスタイムにもおすすめです。
    • 腹筋運動:背中にポールを当てた状態で腹筋運動を行うと、不安定さが加わり、インナーマッスルの筋トレ効果を高めます。

    ピラティスバー(スティック)を使ったエクササイズ

    ピラティスバーは、全身の柔軟性とバランス、体幹の強化に活用できます。

    • ウォームアップ:バーを頭上に持ち上げて上体を左右にねじることで、背中と腰の柔軟性を高めます。
    • 基本動作:バーを床に垂直に立てて立ち姿勢を確認することで、体の傾きや歪みを意識し、正しい姿勢を保つ練習になります。
    • 下半身/腹部/上半身トレーニング:バーを使ったスクワットやランジ、クランチ、アームリフトなど、様々な筋力トレーニングを効果的に行うことができます。

    バランスディスクを使ったエクササイズ

    バランスディスクは、体幹の安定性とバランス感覚を養います。

    • 片足立ち:ディスクの中央に片足を乗せてバランスをとることで、下半身の安定性とバランス感覚を効果的に高めることができます。
    • スパインストレッチフォワード:ディスクに腰掛けて脊柱を丸めることで、腹筋を引き上げながら背筋をストレッチします。

    ヨガブロックを使ったエクササイズ

    ヨガブロックは、エクササイズの補助や負荷調整に便利です。

    • お腹の強化:膝を立てて仰向けになり、脚の間にブロックを挟むことで、腹筋への意識を高めることができます。
    • 体幹の強化:両手の平をブロックの上に置いてプランクの姿勢をとることで、床で行うよりも楽に体幹を強化できます。

    自宅ピラティスを効果的に実践するための注意点

    自宅でピラティス用の道具を活用してエクササイズを行う際には、いくつかの注意点があります。これらを守ることで、怪我のリスクを抑え、安全かつ効果的にトレーニングを継続できます。

    十分なスペースの確保

    手足を伸ばしても家具や壁にぶつからないよう、十分なスペースを確保しましょう。特にピラティスは床で行うエクササイズが多いため、硬い床にはピラティスマットを敷くなど、床面への配慮も重要です。滑りにくいマットを用意することで、安定した姿勢を保ちやすくなります。

    体調管理と無理のない範囲での実践

    自宅ピラティスは自己管理が基本となるため、ご自身の体調にはくれぐれも気をつけ、絶対に無理はしないようにしましょう。体調が悪いときや疲労が蓄積しているときは、エクササイズを控えるべきです。食後2時間、入浴後30分は時間をあけてから行い、飲酒、発熱、妊娠中のエクササイズは避け水分補給もしっかり行いましょう痛みや違和感を感じた場合は、すぐに中断し、フォームを確認してください。

    正確なフォームと呼吸の意識

    ピラティスの効果を最大限に引き出すためには、正確なフォームと深い呼吸のバランスを整えることが非常に大切です。ピラティスは胸式呼吸が基本であり、各エクササイズで正しい姿勢を保ち、筋肉を適切に使うことでトレーニングの質が向上します。自己流ではなく、各道具の使い方や注意点などを説明書や動画などでよく確認し、インストラクターの指導を受けることも検討しましょう。

    グッズ・道具の保管場所の工夫

    ピラティスのモチベーションを維持するためには、道具をすぐに取り出せる場所に保管することも重要です。部屋の隅やクローゼットではなく、目につく場所に置くことで、テレビを見ながらなど、気軽にトレーニングを始めやすくなります。また、整理整頓して保管することで、道具の変形や故障の心配なくなるように工夫することも大切です。

    自宅ピラティスを始める前に知っておきたいこと

    自宅ピラティスのメリット

    自宅ピラティスの最大の魅力は、その手軽さにあります。スタジオに通う時間や費用を気にせず、自分の好きな時間に、好きな場所で取り組めるのが大きなメリットです。ヨガマット一枚あればすぐに始められるため、ピラティス未経験の方や運動習慣がない初心者の方でも気軽にスタートできます。また、自宅で継続することで、全身の筋肉をバランスよく鍛え、姿勢改善や体幹強化につながることが期待できます。

    グッズや道具なしでもできる?グッズ・道具を使うメリットとは

    ピラティスは基本的にグッズ・道具がなくても行うことは可能です。しかし、ピラティス用の道具を活用することで、その効果を格段に高めることができます小道具(プロップス)は、マシンピラティスの効果をマットピラティスに応用するために開発されたもので、自宅にマシンがなくてもより安全かつ効果的にピラティスを楽しむことを可能にします。

    グッズ・道具を使うメリットとしては、主に以下の点が挙げられます。

    • ケガのリスクを最小限に抑える:特に硬い床でのエクササイズでは、マットなどが衝撃を吸収し、体への負担を軽減します。
    • 正しいフォームで効率良く筋肉を刺激できる:道具が体の動きを補助したり、特定の筋肉への意識を高めたりするため、自己流で怪我をするリスクを減らし、より効果的にトレーニングが行えます。
    • エクササイズのバリエーションが増える:小道具(プロップス)があるだけで、エクササイズの選択肢が何十倍も広がり、飽きずに楽しく継続できます。
    • 体幹やバランス感覚の強化:不安定なグッズ・道具を用いることで、普段意識しにくいインナーマッスルや体幹部へのアプローチが深まります。

    自宅ピラティスとスタジオレッスンの違い

    ピラティスには、主に「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2種類があります。自宅で行うマットピラティスは、主に自分の体重(自重)を使ってエクササイズを行うのに対し、スタジオで行われるマシンピラティスは、リフォーマーやキャデラックといった専用の大型マシンを使用します。

    マシンはバネや滑車、ストラップなどを備え、体の動きをサポートしたり、負荷を調整したりすることが可能です。これにより、初心者でも効率よくインナーマッスルにアプローチでき、特定の筋肉をピンポイントで鍛えるボディメイク効果が高いとされています。しかし、自宅にマシンを導入するには高額な費用と広いスペースが必要となるため、多くの人にとっては現実的ではありません。

    自宅で手軽に始めたい方や費用を抑えたい方にはマットピラティスがおすすめです。一方で、より早く効果を実感したい方や、専門的な指導を受けたい初心者の方には、スタジオでのマシンピラティスがおすすめです。道具を活用した自宅ピラティスは、両者の良い点を組み合わせることで、自宅でもより質の高いトレーニングを実現できます。

    まとめ

    自宅でのピラティスは、手軽に始められるだけでなく、ピラティス用の以下のようなグッズ・道具を適切に取り入れることで、その効果を飛躍的に高めることができます。

    • ピラティスマット
    • ピラティスボール
    • ピラティスリング
    • ピラティスポール(フォームローラー/ストレッチポール)
    • セラバンド(ゴムバンド)
    • バランスディスク(ピラティスディスク)
    • ヨガブロック(ピラティスブロック)
    • ピラティスバー(スティック)
    • ピラティスバレル(スパインコレクター)

    これらのピラティス用のグッズ・道具は、マットピラティスの難易度を下げて初心者でも取り組みやすくしたり、特定の筋肉へのアプローチを深めてボディメイク効果を高めたり、怪我のリスクを減らしたりと、多様なメリットをもたらします。適切な道具選びと、十分なスペースの確保、体調管理、正確なフォームと呼吸の意識といった注意点を守ることで、自宅でも安全かつ効果的にピラティスを継続できるでしょう。

    ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりのピラティス 道具を見つけて、自宅ピラティスをさらに充実させ、理想の身体を目指してください

    この記事を書いた人

    小さいころからスポーツが大好きで、大学ではスポーツ系の学部を専攻し、そこでピラティスを中心としたフィットネスに目覚める。
    普段は銀行員として働いているが、将来は自分でフィットネススタジオを始めたいと思い、今はフィットネスを勉強中!
    昨年、自身の経験したピラティスに関する知見を少しでも多くの方に伝えたいと思いこの「ピラティスLIFEブログ」を開設!
    今までフィットネスを勉強してきたので、フィットネスのプロ目線でピラティスの魅力をお伝えします☆

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