ピラティスを始めたいけれど、どのゴムバンドを選べば良いか分からない、ゴムバンド選びに失敗したくない、といった悩みをお持ちではありませんか?本記事では、ピラティスに最適なゴムバンドの選び方と、厳選したおすすめ商品を7つご紹介していきます。最後まで読んでいただくことで、ご自身に合ったゴムバンドを選び、効果的なピラティスライフを送るための知識を得られるはずです。
ゴムバンドとは?
ピラティスやエクササイズで使われるゴムバンドは、その伸縮性を利用して体に負荷をかけ、効率的にトレーニングを行うことができるツールです。トレーニングバンド、ストレッチバンド、ヒップバンド、レジスタンスバンドなど、様々な名称で呼ばれることがあります。
ピラティスで使うゴムバンドの選び方
ピラティスで使うゴムバンドを選ぶ際は、以下の5つのポイントを最低限意識すると良いでしょう。あとはご自身の趣向と照らし合わせて、最適なゴムバンドを選択してください。
長さで選ぶ
ゴムバンドの長さは、行うエクササイズや鍛えたい部位によって選び方が変わります。ある程度の調整が効くため、2m以上の長めのものを購入しておくと、様々な用途に対応しやすいでしょう。一般的に、上半身を鍛えるエクササイズには長めのバンドが、下半身を鍛えるエクササイズには短めのバンドがおすすめです。輪っか状のバンドであれば、長さの目安として100cm前後あるものが、手首にも通しやすく扱いやすいとされています。
硬さ(強度)で選ぶ
ゴムバンドの硬さ、つまり強度は、トレーニングの目的や現在の筋力レベルに合わせて選ぶ必要があります。多くの製品では、色や表示によって強度が区分されています。
初心者の場合は、まず柔らかめで長めのゴムバンドから始めるのがおすすめです。これにより、フォームを崩さずに安全に運動を行うことができ、関節や筋肉への負担も軽減されます。慣れてきたら、バンドを二重にしたり、徐々に強度の高いバンドにステップアップしていくと良いでしょう。
例えば、初心者や筋力に自信がない人には、負荷の小さいバンドがセットになった商品が適しています。ふくらはぎを鍛えるなら4〜6kg程度、お尻や太ももには10kg以下が目安です。一方、男性や筋トレ経験者など、より本格的に負荷をかけたい人には約15〜30kg程度の強度を持つバンドが適しています。使いやすさの観点から、強度別に色分けされている商品は、その日の体調や鍛えたい部位に合わせて選びやすいためおすすめです。
素材(ゴム製か布製か)で選ぶ
エクササイズバンドは、大きく分けてゴムバンドと布バンドの2種類があります。それぞれの特性を理解し、ご自身の使いやすさやメンテナンスのしやすさ、耐久性への希望に応じて選びましょう。
•ゴムバンド:手軽に使いたい方には、ゴムバンドがぴったりです。布バンドに比べて短めのものが多いため、エクササイズ中に脚を閉じてもずれ落ちにくく、初心者にもおすすめです。軽量なものが多く持ち運びやすさにも優れているため、自宅以外で使いたい方にも向いています。また、汚れが気になった時にはアルコールで拭けるので、お手入れが簡単な点もメリットです。ただし、エクササイズ中にゴムが丸まることがあるため、これを防ぎたい場合は厚みのある商品を選ぶと良いでしょう。
•布バンド:耐久性を重視するなら、布製のバンドが適しています。ポリエステル素材を使用しているものが多く、ちぎれる心配が少ないのが大きなメリットです。ゴムバンドよりもエクササイズ中にめくれにくいため、集中して筋力トレーニングを行うことができます。トレーニング中に激しく動いても肌に食い込みにくいので、肌に優しい素材を求める方にも良いでしょう。デメリットとしては、ゴム製に比べて全周が長く、脚を閉じた際にずれやすい点が挙げられます。滑りにくくするために一部に織り方を工夫したり、内側に滑り止めが施されている商品を探すと良いでしょう。
価格と品質のバランス
ゴムバンドは比較的リーズナブルな価格で購入できますが、安価すぎるものは耐久性が低く、使用中に切れて怪我をする可能性もゼロではありません。頻繁に使用することを想定している場合は、耐久性の高い品質の良いものを選ぶことで、長く安全にエクササイズを続けることができます。初期投資はかかっても、安全と効果を考慮すると品質の良いものを選ぶのが賢明です。
持ち運びやすさ(ケースの有無)
ジムや旅行など、自宅以外でもゴムバンドを使用する予定があるなら、持ち運びしやすいケースが付属している商品が便利です。清潔に保ちたい場合は、風通しが良く蒸れにくいメッシュ素材のケースを選ぶと良いでしょう。ケースが付属していない場合は、丸めたり折りたたんだりしやすいか、商品の説明や口コミを確認することが重要です。頻繁に持ち運ぶ場合は、柔軟性と耐久性に優れ、変形しにくいエクササイズバンドがぴったりです。
ピラティスにおすすめのゴムバンド7選
ゴムバンドの選び方を踏まえた上で、ここからはピラティスに使えるおすすめのゴムバンドを厳選して7つご紹介します。
TheFitLife|トレーニングチューブ
TheFitLifeのトレーニングチューブは、耐久性の高い天然ラテックス製で、幅広いトレーニングやエクササイズに対応できます。負荷の異なる5つのバンドがセットになっており、これらを組み合わせることで最大59kgまでの負荷調整が可能です。コスパが良く、購入特典として使い方の説明動画が提供されているため、初心者でも迷わず使える点が魅力です。ゴム素材で、幅5cm、長さ30cmのループバンドタイプです。
D&M|セラバンド
D&Mのセラバンドは、優れた機能性と詳しいマニュアルが付属しており、筋力トレーニングからリハビリ、インナーマッスルの強化まで、様々な用途で活用できます。形状と強度のバリエーションが豊富で、目的やレベルに合った最適な品を手に入れることが可能です。迷った際にはD&Mのセラバンドを選べば間違いない、と言われるほど信頼性の高い製品です。天然ゴム製で、長さは2m、幅は12.5cmのものがピラティスに適しています。
mk-corporation|ストレッチチューブ
mk-corporationのストレッチチューブは、手軽に自宅でストレッチができる便利なアイテムです。ヨガやピラティス、一般的なストレッチなど、幅広い用途で活用できます。テレビや動画を見ながら、日常生活の中に気軽にストレッチを取り入れたい方にぴったりです。熱可塑性エラストマー(TPE)素材を使用しており、手軽に使える1本タイプです。
PROIRON|ストレッチバンド
PROIRONのストレッチバンドは、ラテックスアレルギーを持つ方にも安心して使える、プロフェッショナルな非ラテックスレジスタンスバンドです。TPE素材と天然ゴムを組み合わせた素材で作られており、刺激が少なく、アレルギーを気にすることなく使用できます。長さ2m、幅15cmと、ピラティスで使いやすいサイズ感です。
roseddy|トレーニングチューブ
roseddyのトレーニングチューブは、高品質な天然ラテックス製で、ストレッチや筋力トレーニング、ウエイトトレーニング、ヨガなど、あらゆるトレーニングを強化するのに最適です。軽量で旅行にも便利なため、持ち運びを重視する方におすすめです。初心者から上級者まで対応できる複数の負荷強度があり、用途に合わせて選べます。長さ30cm、幅5cmのループバンドタイプです。
GetFit|トレーニングチューブ
GetFitのトレーニングチューブは、主に筋力トレーニングに使用される弾性バンドですが、フィットネス、ボディシェーピング、減量、さらには産後の回復や怪我のリハビリにも効果的と言われています。目的やレベルに応じて強度を使い分けられる5色セットが特徴で、様々なエクササイズに対応できます。天然ゴム製で、長さ30cm、幅5cmのループバンドタイプです。
uFit|ラバーチューブ
uFitのラバーチューブは、日本国内のフィットネスブランド「uFit」が開発したゴムチューブです。「誰もが健康に意識を向け、予防が当たり前の世界をつくる」というビジョンを掲げ、お客様が健康になるための製品や情報発信を行っています。強度別の5本セットが用意されており、天然ゴム製で、長さ30cm、幅5cmと使いやすいサイズです。
ゴムバンドの効果的な使い方とピラティスエクササイズ例
ピラティスで使えるゴムバンドを手に入れたら、次にその効果的な使い方をマスターしましょう。ゴムバンドは、自重トレーニングに加えるだけで、負荷や効果を大きく向上させることができます。
ゴムバンドを使った基本的なエクササイズ
ゴムバンドを使ったピラティスのエクササイズは多岐にわたりますが、ここではいくつかの例をご紹介します。動きをゆっくりと丁寧に行うことが、インナーマッスルに効果的にアプローチするポイントです。
•下半身の強化(足首に固定):仰向けになり、両足首にゴムバンドを肩幅サイズの輪にして巻きつけます。片方の足を床につけたまま、もう片方の足をゆっくりと持ち上げ、約20秒間キープします。これを左右交互に3セット程度繰り返すことで、股関節、鼠径部、ふくらはぎ、膝周りの筋肉を鍛えることができます。また、足の指の腹でバンドを押し、かかととつま先を交互に動かすことで、足首の柔軟性と強化を図ることもできます。
•上半身の強化(両手で持つ):両手でゴムバンドを肩幅より少し広めに持ちます。胸を張った状態で、両腕を垂直に上げ、肩甲骨を意識しながら腕を肩の高さまで引き下ろします。これを15〜20回繰り返すことで、肩甲骨を含む背中全体や肩の筋肉を効果的に鍛えられます。肘を真後ろに引くことを意識すると、腕が伸びきらずに肩甲骨が寄せられる感覚が得られます。
•体幹・二の腕の強化(足裏にかける):床に座り、ゴムバンドを両足の裏に引っ掛け、バンドの両端を持ちます。お尻を床に固定したまま、両足をゆっくりと持ち上げると同時に、両腕を後ろへ引っ張ります。この状態を10〜15秒キープし、ゆっくりと元の位置に戻します。これを5〜6回繰り返すことで、腹筋と二の腕を同時に鍛えることができます。
•ブリッジへの応用:仰向けになり、骨盤の下にゴムバンドを置き、手でバンドを床に押さえつけます。息を吐きながらお尻を持ち上げるブリッジを行う際に、手でバンドを押さえることで、二の腕、太もも裏、お尻にさらに負荷をかけることができます。
•うつ伏せでの背中・二の腕強化:うつ伏せになり、腰の骨盤の下にゴムバンドを敷きます。額を床につけ、お腹を引っ込めてから、胸をゆっくりと持ち上げます。この時、手でバンドを持ち、足元方向へ引っ張ることで、二の腕の裏側(三頭筋)や背中の筋肉に効果的にアプローチできます。首の後ろにシワが寄らないよう、軽く斜め前を見るように意識しましょう。
•サイドウエスト・腕の強化:あぐらをかいて座り、片方の手でゴムバンドを床に押さえ、もう片方の腕にバンドを引っ掛け、肘を曲げて耳の横にセットします。そこから腕を天井に向かって伸ばしたり曲げたりを繰り返します。お尻が浮かないように注意し、下側の手でもバンドを抑えることで、サイドウエストと上側の腕(特に二の腕)を同時に鍛えることができます。
これらのエクササイズはあくまで一例です。動画なども参考にしながら、ゴムバンドの伸縮力を利用して、様々な部位に意識を集中し、動作をできる限りゆっくりと行うことが効果を高める鍵となります。
呼吸と連動させる重要性
ピラティスにおいて、呼吸は非常に重要な要素です。ゴムバンドを使う際も、呼吸と動作を連動させることを常に意識しましょう。負荷をかける動きでは息を吐き、緩める動きでは息を吸うのが基本です。負荷がかかると無意識に呼吸が止まりやすくなるため、自然で深い呼吸を意識しながらエクササイズを行うことが、効果を最大限に引き出し、体への負担を軽減する上で不可欠です。
初心者が気をつけるべき点
ゴムバンドを使い始めたばかりの初心者は、以下の点に注意しましょう。
•反動に任せない:ゴムバンドの反動に頼って勢いよく動くのではなく、常にスピードをゆっくりとコントロールして行いましょう。これにより、筋肉への意識が高まり、効果的にインナーマッスルを鍛えることができます。
•負荷の調整:最初から無理に負荷をかけすぎず、筋肉や関節に急な負担がかからないように、まずは緩い動きから始めて様子を見ることが大切です。慣れてきたら、徐々にエクササイズ回数を増やしたり、強度の高いバンドに変えたりして、負荷を上げていきましょう。
•怪我の予防:ゴムバンドを引っ張りすぎると、肩や腕に余計な力がかかり、過度の筋疲労や痛みにつながる可能性があります。また、薄いゴムバンドは劣化しやすく、使いすぎると切れることもありますので、使用前には必ずバンドの状態を確認し、耐久性の高い品質の良いものを選ぶことが安全につながります。
ゴムバンドの特徴と効果
リハビリ器具としての起源
ゴムバンドは、もともとリハビリテーションを目的として開発された器具の一つです。バンドの伸縮力を利用して体の部位を効率的に鍛えることができ、特にピラティスにおいては、体のバランスを取ったり、インナーマッスルに適切な負荷をかける際に頻繁に使用されます。フィットネスで最も有名なゴムバンドの一つに「セラバンド」という名称のものがありますが、これも元々はリハビリ用として知られています。高齢者向けの施設では、姿勢や関節の衰えを防ぐトレーニングとしても取り入れられています。
伸縮性と負荷調整
ゴムバンドの大きな特徴は、そのゴム素材が持つ優れた伸縮性にあります。引っ張ることで適度な抵抗が生まれ、これが筋力や柔軟性の向上に大いに役立ちます。また、ゴムバンドは引っ張る強さや長さを調整するだけで簡単に負荷をコントロールできるため、初心者から上級者まで、あらゆるレベルのトレーニングに対応可能です。目的や体のコンディションに合わせて、負荷を自由に設定できる点が魅力です。複数のバンドを重ねて使用することで、さらに負荷を高めることもできます。
軽量でコンパクト、持ち運びのしやすさ
ゴムバンドは非常に軽量でコンパクトなため、持ち運びが非常に簡単です。自宅でのピラティスはもちろん、旅行先や出張先でも手軽にトレーニングを行うことができます。限られたスペースでも使用できるため、場所を選ばずにエクササイズを楽しめる、まさに「お手軽ピラティスグッズ」と言えるでしょう。
多用途な活用法
ゴムバンドは、その名の通り多用途に活用できる優れものです。姿勢改善やリハビリだけでなく、体幹トレーニング、ストレッチ、筋力強化など、様々なエクササイズに取り入れることができます。特にピラティスのプロップス(小道具)として使用することで、自宅でのピラティスの幅を何倍にも広げてくれます。美尻を目指したい女性や、体幹を鍛えたい人にも注目されており、腕、肩甲骨、背中、太もも、下腹など、上半身と下半身の両方のトレーニングに有用です。
まとめ
ゴムバンドやセラバンドは、ピラティスや自宅でのエクササイズに最適なグッズ・道具であり、体幹トレーニングや姿勢改善に大きな効果を発揮します。軽量で持ち運びやすく、引っ張る強さや長さを調整することで負荷を簡単にコントロールできるため、初心者から上級者まで、あらゆるレベルの人が幅広く活用できます。
ピラティスは年齢や性別に関わらず、誰でも気軽に楽しめるトレーニングです。運動が苦手な方でも、ゴムバンドを使えばより効果的に、そして安全にピラティスライフを始めることができます。本記事が、ご自身に合ったゴムバンドを選び、安全に楽しくエクササイズを取り入れて、理想の姿勢と健康的な体づくりを目指すお役に立てたなら幸いです。ぜひ、今日からゴムバンドを使ったピラティスを始めて、より良いピラティスライフを送ってください。
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